性別を考える

LGBT法案の見送りが報道されています。
日本ではどうして前に進まないのでしょうか。

私が看護学生のとき、授業で性別のことを学びました。
今から20年程前のことです。
その時先生は、『7つの視点から性をとらえることができる』と言われました。

7つ!?
まったく意味がわかりませんでした。

当時はまだまだ同性愛や、心と体の性の不一致に対する偏見が強く、認識はあっても理解がありませんでした。
私も恥ずかしながら、理解ができていませんでした。
でも、授業でたくさんの視点があることを知って、少し理解できた記憶があります。

その授業で習った7つすべてを思い出せないのですが、
生物学的性別、心の性別、社会的性別、なりたい性別、好きな相手の性別、、、だったと思います。

私たちの戸籍上の性別は、生物学的性別です。
それは生まれたときの見た目だけで判断されます。

しかし、心の性や、なりたい性、好きな相手の性別は見ることができません。
どうあるかと、どうありたいかも、一致するとは限らず、好きになる対象もそれぞれです。

性別を考えるとき、そのすべてを生物学的のみで判断することなどできないのです。

性別を決めるのは自分自身です。
社会的性別はジェンダーと言われ、男性はこうあるべき、女性はこうあるべきと社会的概念によるものですが、そこに本人の気持ちはありません。
誰かが決めるものではないですし、どちらかを決めなければならないこともないと思います。

ありのままの自分を受け入れる、ありのままの誰かを受け入れる。
そんな社会を目指していきたいです。
私もまだまだ勉強途中ですが、まずは知ることから。



この記事を書いた人
小室尚子

ルル助産院 助産師 
京都府綾部市にて、4人の子育て真っ只中の助産師です。女性が健康で活き活きと過ごすサポートをしています。妊娠~出産、産後の相談や乳房ケア、思春期や更年期の相談。木曜日はお茶会をしています。
LUNA SEA|INORAN|ジグザグ|にしやたキラキラ情報局|書道特級|足首温め隊

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