助産師になるまで

助産師になるまで、そういえばいろいろあったなーと思い返しています。

まず、両親の説得。

両親が思い描いていた道とちがっていて。

私もゆらいで時間延ばししていたけど、家を飛び出してとか自分で学費払ってとかまではできなくて、最後はお願いしたなー。

自分の進路なのに、お願いって変だけど、学生生活を送れたのは両親のおかげで。

でも、上下関係ではないからなぁ。。。あ、話が逸れました。

看護・助産学校に通ってからは、この仕事に就きたくて入った学校なのに、学校に入学することが目的だったのかと思うくらいまじめじゃなくて、部活を頑張った。

でも、看護師、助産師になるための実習は頑張った。

実習では、入院中の患者さんを受け持ち、指導のもと、自分でケアプランを立てて実施する。

体当たりで患者さんに向き合って、実習グループの仲間とともに考えたり、実習指導の先生におこられたりもした。

患者さんを受け持つとなったら、疾患のことは習ってるけど疾患に対するケアだけじゃなく、患者さんの今の状態や生活習慣、環境などをふまえて、その人らしく日常生活をおくるための援助、退院後の生活が送れるためのリハビリや準備などを考えなければならない。

知識だけでは到底足りないし、私のこれまでの人生経験を総動員しても、全然及ばなかった。

知識も経験も時間も休息も忍耐も、なにもかも足りなかった。

実習は自分と向き合う時間だったなと思う。

隠してた自分がでてきて、できない自分を知り、私にとっての“ふつう”がふつうではないと知った時の衝撃。

そして、私はほんとによく寝る。やる気がない、甘えやって言われればそれまでだけど。

物事を一方的にみて融通が利かないこともわかった。経験しないとわからない。

そんなこんなで、よくおこられた(笑)

でも、実習でしかわからないことがたくさんある。

ほぼ実習でしかわからないと言ってもいい。

あの時はたいへんで辛かったけど、経験して、失敗して、軌道修正して。

“こうだ”と思っていたことがが、何度も覆されて、今でもどんどん変化している。

やってみよ~!やってみよ~!って経験するって、ほんま大事やなと思う。

実習でおこられたって書いたけど、おこる先生もどんな気持ちだったんかな。

子育てしていて怒ることが増えた。

あのときの自分を思い返すと、自分なりに一生懸命だったことは確かで。

怒る方も必死。

だけど対等でありたいな。

この記事を書いた人
小室尚子

ルル助産院 助産師 
京都府綾部市にて、4人の子育て真っ只中の助産師です。女性が健康で活き活きと過ごすサポートをしています。妊娠~出産、産後の相談や乳房ケア、思春期や更年期の相談。木曜日はお茶会をしています。
LUNA SEA|INORAN|ジグザグ|にしやたキラキラ情報局|書道特級|足首温め隊

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